【肩こりと腰痛は関係する?その原因と対処法】

肩こり

◯はじめに

「肩こりが辛くてなかなか集中して作業ができない」

「腰痛で家事をする時に屈むのが辛い」

「肩こりと腰痛の両方に悩まされている」

普段の生活の中でこんなお体の悩みを抱えておられる方も多いのではないでしょうか?

体の痛みや不快感がある中で日常生活を過ごすのは、本当に大変ですよね。

「肩こりと腰痛って関係するの?」

「最初は腰痛だけだったのに次第に肩こりも気になるようになってきた」

そんなお声をよくお聞きします。

実際、腰痛と肩こりは国民病とも言える症状ですが、どちらか一方だけにお悩みの方って意外と少ないと思います。

そこで今回のブログでは、肩こりと腰痛が関係して起こる理由と、自分で出来る対処法について書かせて頂きました。

つたい肩こりや腰痛にお悩みの方は、ぜひお読みください。

◯肩こりと腰痛が同時に起きている時に考えられること

現在主流となっている西洋医学では、「消化器内科」「耳鼻咽喉科」「整形外科」など体をパーツごとに細かく区分し、分けて診る考え方を基に治療を行なっています。

一般的な整骨院・接骨院でも健康保険の制約があるため、原則は首痛であれば首、腰痛であれば腰に対して治療を行う事が多いと思います。

その対称にあるのが東洋医学で、東洋医学の考え方では基本的に人体を1つの物と捉えて治療を行います。

例えば足三里というツボがあります。

東洋医学の世界ではこのツボには胃腸の働きを整える作用があるとされており、胃もたれや吐き気などの胃腸の不調の治療に使われます。

症状がある場所だけでなく、体全体を整えるのが東洋医学的治療です。

それぞれに確立した理論があり、一概にどちらが優れているとはいえないと考えています。

しかし、実際に人間の体は頭からつま先まで全て繋がっており、連動して動きます。

まだまだ現代医学で解明出来ていない事も多いですが、これは紛れもない事実です。

そのような視点で身体を考えると、様々な部分が同時に痛みを出す事も納得できると考えています。

〇体のつながりについて

例えば体の土台となる足首を捻挫してしまったら、体にはどのような事が起こるのでしょうか?

上のイラストをご覧下さい。

人間にとっての足が建物にとっての基礎であるならば、足首を捻挫したことによりそこから上全ての安定性が失われてしまいます。

すると、足首の不安定性をカバーしようと膝が頑張り、腰が頑張り、背中が頑張り、肩が頑張る…というようにそれぞれがカバーをしていきます。

すると、足首が問題なのにも関わらず、体の色々な所に痛みや不快感などの症状が現れてしまいます。

極端に言えば、常に不安定な足場で生活しているようなものです。

この様に、体の色々な部分は連動してその働きを補い合って生活をしています。

ですので、腰の痛みと肩の痛みが同時に起こることは大いに有り得るのです。

〇身体の歪みについて

体が不安定な状態で長時間過ごしていると、段々と体に歪みが出てきます。

人間の骨格は、本来左右対称に出来ています。

しかし、例えば軽い歪みで片足が本の数ミリ短かったとします。

すると、本人はまっすぐ立っているつもりでも、つねに斜めに立っているのと同じ状態になるのです。

ちょっと不健康そうには見えませんが、このイラストの様な状態ですね。

この状態が長く続けば、体の歪みがどんどんと強まってしまうのは想像にかたくないと思います。

身体の歪みが強くなればなるほど、一部分ではなく様々な部分の痛みや不快感を伴います。

〇肩こりと腰痛に効果的なストレッチと対処法

・仰向けでの膝倒しストレッチ

仰向けで膝を倒すストレッチは、腰〜背中までの広い範囲の筋肉を伸ばすことが出来るため、肩こりと腰痛の両方に効果があります。

1.仰向けで膝を立てる

2.両腕を軽く開き、上半身を安定させる

3.自然に倒れるところまでゆっくりと膝を倒していく

4.止まったところで深呼吸をしながら10秒間キープする

5.ゆっくりと膝を真ん中まで戻す

6.反対側も同様に行う

・体側のばし

体側のばしは脇腹の筋肉や肩甲骨周囲の筋肉など広い範囲を伸ばせるため、腰痛と肩こりの両方に効果的なストレッチです。

1.あぐらをかいた状態で座る

2.右足はそのままに、左足をまっすぐと伸ばす

3.右腕を横から頭の上に上げる

4.そのまま体を左に倒していき、右の脇腹が伸びているのを感じたらその姿勢を10秒間キープ

5.ゆっくりと元の位置に戻り、反対側も同様に行う

・入浴して体を温める

入浴をすることにより全身の血行を良くすることができます。

慢性的な肩こりや腰痛にお悩みの方は、血行不良により筋肉が硬くなってしまっています。

ゆっくりとお風呂に浸かりリラックスすることで自律神経も整い、痛みの軽減が期待できます。

・十分な睡眠

十分な睡眠を取ることも大切です。

最低でも6時間の睡眠を取ることを推奨しています。

ストレスなどによって自律神経のバランスが乱れると、夜の寝つきが悪くなったり就寝中に目が覚めてしまったりします。

そのような時には生活サイクルを一定にすることが重要です。

例えば、夜布団に入る時間はどのようなスケジュールでも同じにするようにします。

そうすると体内でサイクルがだんだんと出来てくるため、睡眠の質が向上してきます。

◯まとめ

今回のブログでは、腰痛と肩こりの関係性について書かせて頂きました。

それぞれが独立した症状と思われがちですが、密接に関連しているケースもあります。

特に、だんだんとお体の中でお辛い場所が増えてきているというような方は本当の原因を庇って様々さ症状が積み重なっている可能性もあります。

そのような場合は我慢をしているとどんどんと症状が悪くなってしまう可能性もあるため、お早めに専門の医療機関を受診するようにしてください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

柔道整復師・鍼灸師 苗村拓哉
〒158-0097
東京都世田谷区用賀3-13-5 シティコアータナアミ102
TEL:03-6641-7116 Mail:youga@naemura-acp.com

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