【寒くなると肩こりが酷くなる方へ。その原因と対処法】

肩こり

〇はじめに

12月も中頃になり、いよいよ2024年もあとわずかですね。

今年は暖かい日が多かったので、12月に入ってからの急激な冷え込みで体調を崩されている方も多いと思います。

体調不良だけでなく、寒くなると肩こりが酷くなると仰る患者さんは多いです。

今回はのブログでは、寒さと肩こりの関係性について書かせて頂きました。

自分で出来る対処法も書かせて頂きましたので、肩こりにお悩みの方はぜひご一読ください。

〇寒さと肩こりの関係性

寒くなってくると、肩こりや腰痛などお身体の不調が強まると感じる方は多いようです。

それには様々な原因があります。

・血行不良

気温が低下して身体が冷えると、全身の血液の流れが悪くなります。

血液の流れが悪くなることにより、首や肩周りの筋肉が固くなってしまい、肩こりへと繋がります。

・身体の緊張

人間は寒い環境に身を置くと、身体を緊張させ体温を上げようとします。

たとえば、寒い時に身体を震わせたりして体温を上げる仕組みをシバリングと言いますが、シバリングも筋肉を緊張させて震わせます。

筋肉が固くなり、力が抜けにくくなる事により肩こりが悪化しやすくなってしまいます。

・自律神経の乱れ

人間は基本的に、寒い環境ではあまりリラックスする事は出来ません。

寒い環境に身を置くと、少しでも体温を高めようと身体にとってエンジンの役割をする交感神経が優位になります。

交感神経は身体を興奮させて緊張する方向に働くため、肩こりが悪化する事が多いです。

・厚着による衣服の重さ

夏場はTシャツ1枚で過ごす方でも、寒くなるとそうは行きません。

シャツにパーカーやセーター、コートにダウンなどと重ね着していると、それだけで結構な重さになってしまいます。

常に重りを身にまとっているような状態なので、それだけでも筋肉や関節には負担がかかります。

無意識のうちに姿勢の乱れが起こってくるため、それによって肩こりが悪化してしまう方も多いです。

〇どの様に対処したら良い?

・入浴

冷えた身体を温めるには、ゆっくりと入浴する事が1番です。

温度が高すぎると身体にとって負担となってしまうため、38~40℃程度のお湯に10~15分程度浸かる事がオススメです。

血行が良くなるだけで無く、リラックス効果により自律神経も整います。

お手軽に出来るセルフケアの1つなので、是非お試し下さい。

・大胸筋ストレッチ

寒くなると身体を丸めて縮こまってしまいがちな、大胸筋のストレッチはとても有効です。

①左足を前に出し、右手を壁につける
②胸と肩の位置が離れていくように、ゆっくりと体重を前にかけていく
③胸が伸びているのを感じながら、10秒ほどキープする
④ゆっくりと体の位置を戻し、同様に反対側も行う

背中を丸めてしまうと効果が落ちてしまうので、しっかり顔は前を向き、上体を起こしながら行って下さい。
グイグイと行ったりはせずに、筋肉が伸びるのを感じながらじんわりと行ってあげてくださいね。

・体側伸ばし

体側ストレッチではサイドの腹筋だけでなく、肩甲骨周りの筋肉もストレッチ出来るため、肩こりの改善が期待出来ます。

①左手を腰に当て、右手を上に伸ばす

②そのまま身体を左に倒していきながら、右手もついて行くように伸ばす

③右の肩甲骨周囲や腹筋の辺りが伸びるのを感じながら、10秒間姿勢をキープする。

④反対側も同様に行う

・肩甲骨回し

肩甲骨を動かすことにより、肩周りの筋肉を柔らかくする効果があります。

①イラストのように両肩に手を置く

②腕を前から後ろに10回ほど大きく回す

③次に、後ろから前に10回ほど大きく回す

腕だけでなく、肩甲骨を動かす事をイメージしながら行うことがとても大切です。

〇まとめ

今回のブログでは、寒さと肩こりの関係性について書かせて頂きました。

寒くなってくると色々な要因により肩こりが強まります。

今回の対処法に是非取り組んで見て下さい。

しかし、対処法を続けても改善しない場合もあります。

そのような時は無理に我慢をせず、専門の医療機関に受診することも大切です。

ぜひ、ご自愛ください。

柔道整復師・鍼灸師 苗村拓哉

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