【長時間の座り作業の腰痛に悩む方に。避けた方が良い椅子や座り方】

腰痛

⚪︎はじめに

「1日何時間もパソコン作業をしていると腰が痛い」

「テレワークで床に座りながらの作業が辛い」

「姿勢が良くないのは自覚してるけど、なかなか治せない」

患者さんから、よくこんなお声を頂戴します。

現代社会において、パソコンは切ってもきれない関係です。

毎日何時間も椅子に座りっぱなしでパソコンと睨めっこしている方も非常に多いと思います。

私も長時間パソコン作業をしていると、段々と腰が重くなってきます。

腰痛持ちの方にとって、長時間のデスクワークは本当にお辛いですよね。

今回のブログではその様な方に向けて、避けるべき椅子や座り方について書かせて頂きました。

⚪︎デスクワークにおすすめの椅子の選び方とは?

・座面の高さ

理想的な座面の高さとは、「身長×0.25センチメートル」と言われています。

身長160センチの女性なら40センチ、180センチの男性なら45センチといった具合です。

理想的なのは座位の状態で足裏がしっかりと地面につき、膝裏が座面と水平になる高さです。

ほとんどの椅子は高さの調整機能がついていると思いますので、ぜひ調整してみてください。

・背もたれの高さ

【ローバック】

背もたれが小さく、腰の部分だけを支えてくれるような椅子です。

支える面積が少ないためコストは抑えられますが、その分体への負担は大きいです。

背もたれが少ない分をカバーしようと、イラストのように無意識に座面の前の方にお尻が滑ってしまい、不良姿勢となりやすいです。

なるべくならば、背もたれの広い椅子を選ぶ方が良いでしょう。

【ミドルバック】

肩甲骨や背中全体まで背もたれがあるタイプです。

比較的多くみられるタイプのものだと思います。

背中の広範囲をサポートできるため、負担の少ない椅子です。

【ハイバック】

背中だけでなく首までサポートしてくれる椅子です。

広い範囲で背面を支持してくれるため、身体の負担の軽減という意味では一番です。

もしデスク環境を自分で決めることが出来るのであれば、ハイバックを選んで頂くのが一番良いかと思います。

・アームレストの有無

アームレストの有無は、座っている時の姿勢に大きく影響します。

アームレストがないと腕の重みを常に支えなければいけません。

デスクにスペースがあり腕を置きながら作業できるならばまだ良いですが、そうでない場合は無意識にデスクに肘を着いてしまったりして姿勢が大きく崩れがちです。

リラックスした姿勢で効率よく仕事をするためにも、アームレストは重要です。

⚪︎腰に負担のかからない座り方

・良い座り方

出典:富士通様

上のイラストは富士通様が公式に発信している理想のデスクワーク環境のイラストです。

座面の高さ調節と、背もたれの広さ、アームレストの全てが理想的です。

背もたれにしっかりと腰がついていることにより、腰にかかる負担が軽減されます。

また、足裏が地面にしっかりついていることにより、身体が安定します。

この環境を全て実現するのは難しい場合もありますが、ぜひ意識してみてくださいね。

・避けた方が良い座り方

座面に深く腰掛けないことによって、背もたれの効果がなくなってしまうことと、足裏をしっかりと地面につけることが難しくなります。

座面には深く座り、背もたれを有効活用することはとても重要です。

⚪︎まとめ

今回のブログでは、腰痛のある方に対して、デスクワークをするときの椅子の選び方と座り方について書かせて頂きました。

実際には、会社のオフィスのため自分の思い通りの環境を作ることができないこともあると思います。

完全に再現することは難しいかもしれませんが、意識するだけで変えられる部分も多くあるので、ぜひご活用ください。

今回のブログが腰痛でお悩みの方のお助けになりましたら幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

柔道整復師・鍼灸師 苗村拓哉

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