⚪︎はじめに
「いつも肩がこって苦しい」
「肩こりがひどくなると頭も痛くなってくる」
「マッサージに行くと一時的には良くなるけどすぐ戻ってしまう・・・」
ストレスの多い現代社会において、肩こりにお悩みの方は多いと思います。
昔から「肩叩き」や「肩揉み」ということが一般的に行われていることもあり、肩こりの改善にマッサージを思い浮かべる方はとても多いのではないでしょうか?
今回のブログでは、肩こりに対してマッサージが効果的なのかと、マッサージとは違う視点からの対処法について書かせて頂きました。
肩こりに対してお悩みの方は、ぜひご一読ください。
⚪︎なぜ肩こりになるのか?
なぜ肩こりというものは起きるのでしょうか?
筋肉が硬くなるから?血流が悪くなるから?姿勢が悪いから?運動不足?
患者さんに聞くと、このような答えが返ってきます。
結論から言うと、全て正解です。
ではなぜ筋肉が硬くなったり、血流が悪くなるのでしょうか?
それは「身体が歪んでいるから」です。
⚪︎体の歪みとは?
上のイラストをご覧ください。
少し極端に感じるかもしれませんが、お身体がこのような状態になってしまっている方は少なくありません。
本来、人間の骨格は左右対称です。
しかし、利き腕であったり、日頃の体の使い方や癖、仕事中の姿勢などの影響でだんだんとバランス崩れてしまうことがあります。
例えばこのイラストのように、右肩が高くなると首は左に傾きます。
しかし、人間の体は無意識に位置を補正するので、正面を見るために首を右に倒した状態をキープします。
このようなお身体の歪みにより、身体の特定の部分に過度な負担が加わり、筋肉が硬くなったり血流が悪くなったりするのです。
⚪︎マッサージは効果的?
マッサージの目的は固くなった筋肉を押したり揉んだりして刺激を与え、血流を良くすることにあります。
気持ち良い、心地よい刺激はリラックスする効果があり、身体の緊張が緩和します。
そのため、マッサージを受けることによって一時的に固まった筋肉の血流が良くなり、ほぐれます。
しかし、その筋肉が固まった理由は身体の歪みが原因なので、少し時間が経過するとまた筋肉に負担がかかり、元通りになってしまいます。
これがマッサージを受けても効果が長続きしない原因と考えています。
⚪︎どのような治療をするのが良い?
結論から言うと、身体の歪みを整えることが一番効果的です。
肩こりを感じていても、原因が必ず肩にあるとは限りません。
例えば足や膝を過去に大きな怪我で傷めていた場合、その部分が原因で腰や首まで歪んでしまっていることもあります。
その場合は肩だけを治療しても改善が乏しいため、原因となっている下半身の治療を行うことが大切になります。
⚪︎まとめ
今回のブログでは、肩こりにマッサージが効果的か否かについて書かせて頂きました。
私も過去に働いていた治療院では、1日中ひたすらマッサージをしていた経験もあります。
施術後は楽になったと言って帰って行った患者さんが、次に来院された時には症状が元に戻っており、悔しい思いをしたことは非常に多いです。
もちろん、マッサージを全否定するつもりはありません。
それで楽になる方もおられるのも事実です。
ですが、長期間マッサージを受けているにも関わらず肩こりがなかなか改善しない場合は、別の原因が隠れている可能性があります。
そのような場合は専門の医療機関を受診することも大切です。
我慢なさらずに、ご自身のお身体をご自愛くださいね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
柔道整復師・鍼灸師 苗村拓哉
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