【股関節の痛みと腰痛の関係性、自分で出来る対処法について】

腰痛

〇はじめに

「はじめは股関節が痛くなって、その後だんだん腰が痛くなってきた」

「腰が痛くなるときにいつも股関節も痛い」

実際に患者さんから頂いたお声です。

実は、腰と股関節には密接な関係があります。

そのため、股関節に問題が起きると腰痛も出てくる事が多いです。

今回のブログでは、腰と股関節の関係性と、自分で出来る対処法について書かせて頂きました。

腰痛にお悩みの方は、是非ご一読ください。

〇腰と股関節の関係性

下半身は身体で言うと土台の部分になります。

家で言えば基礎の部分です。

股関節に問題があり、正しく機能しないと、土台が揺らいでしまいます。

すると、その負担がそれより上の部分である腰に集中してしまい、腰痛を引き起こしてしまいます。

また、腰と股関節を繋ぐ大きな筋肉があります。

この筋肉は腸腰筋といって、腰の骨と大腿骨を繋ぎます。

股関節を曲げる働きをする筋肉で、立った状態から前屈みをする際にも活動します。

現代人はデスクワークなどで座る時間が長いため、どうしてもこの筋肉が縮こまって固くなってしまっている方が多いです。

大腰筋の柔軟性が低下すると、常に腰に大きな負担がかかるため、これも腰痛の原因となります。

〇自分で出来る対処法

・腸腰筋のストレッチ

腸腰筋とは、腰と足を繋ぐ大きな筋肉です。
前かがみが長時間続くと固まってしまうため、伸ばしてあげることで腰痛緩和に繋がります。

①右足を前方に大きく開く
②両方の膝を曲げ、腰を落とす
③左足の股関節の付け根が伸びる事をを感じながら、10秒〜20秒程度行う
④ゆっくりと元の体勢に戻り、反対側も同じように行う

上体が前に倒れてしまうと股関節が伸びなくなるので、しっかりと上体を起こした状態で行うことが大切です。

腰を反らしてしまうと痛みが強まる可能性があるので、上体を起こしすぎないように注意しましょう。

・お尻のストレッチ

①椅子に座り、右足の外くるぶしが左足の太ももに乗るように足を組む。
その状態をキープしながら、ゆっくりと体を前に倒していく。
お尻の筋肉にストレッチを感じるので、そのままゆっくりと30秒〜1分その姿勢をキープする。

②次に、左足の外くるぶしが右足の太ももに乗るように足を組む。
先ほどと同じように、その状態をキープしながらゆっくりと体を前に倒していく。
お尻の筋肉にストレッチを感じるので、そのままゆっくりと30秒〜1分その姿勢をキープする。

お尻の筋肉は大きいので、じっくり伸ばしてあげる事が大切です。

体を倒ししっかりとお尻が伸びていることを感じたら、ゆっくりと深呼吸を繰り返してあげることにより、じんわりとお尻の筋肉が伸びていきます。

反動を使ったり勢いよく行うと筋肉を傷める可能性があるので、無理をせずに行うようにしてください。

・足を組まない

デスクワークを続けていると、つい足を組みたくなってしまう方は多いと思います。

これは、身体の歪みが関係しています。

元々歪みがあると、真っ直ぐ座っているのがだんだんと辛くなってきます。

足を組むことにより更に股関節が捻れ、身体の歪みが強くなります。

両方バランスよく組めばまだ良いかもしれませんが、殆どの方はどちらかの足が上になる方が楽になるため、そちらばかりに偏ります。

結果的に身体の歪みがより強まり、股関節の痛みや腰痛を悪化させてしまいます。

これを避けるためには、意識して足を組まないようにするのも有効ですが、正しい姿勢を心がけ、足裏を地面につけてあげる事が大切です。

〇まとめ

今回は股関節と腰痛の関係性についてブログを書かせて頂きました。

長い期間腰痛に悩まされている方は、股関節の状態も良くない事が多いです。

股関節は人体の中でも特に大きく、負担のかかりやすい関節です。

今回書かせて頂いた自分でも出来る対処法を行って頂くことにより、腰痛の軽減が期待できます。

しかしながら、対処法を続けても痛みが変わらない場合は、他の原因が隠れている事も多いです。

そのような場合には無理に我慢をせず、専門の医療機関を受診することもぜひご検討下さい。

今回のブログが腰痛や股関節痛でお悩みの方のお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

柔道整復師・鍼灸師 苗村拓哉

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