〇はじめに
「階段をのぼるときに腰やお尻が痛い」
「しばらく歩いていると痛みで休んでしまう」
「電車に乗っていると痛みがつらい」
そのような坐骨神経痛でお悩みでは無いでしょうか?
一軒家に住んでいる方などは、階段の上り下りを避ける訳にもいかず、本当におつらいですよね。
「このままどんどん悪くなっていくのかな…?」
「この家で生活出来なくなるかも…?」
そのような不安を抱えている方もおられるかもしれません。
そこで今回のブログでは、辛い坐骨神経痛の症状を改善するために注意する事や、行って頂きたいセルフケアについてご紹介させて頂きます。
腰やお尻の痛みにお悩みの方にぜひお読み頂きたい内容となっています。
〇坐骨神経痛の原因とは?
坐骨神経痛とは、その名の通り坐骨神経という大きな神経が原因となり引き起こされる痛みのことです。
坐骨神経は腰から出てきて、足の裏まで繋がっている人体で最も太く長い神経です。
そのため、様々な部分で圧迫や刺激を受けてしまいやすいという特徴があります。
例えば、腰の部分で神経が圧迫されたりすると脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアとなります。
お尻の筋肉により絞扼されることも多く、この病態を梨状筋症候群と呼びます。
つまり、坐骨神経痛といっても原因は一つではなく、どこで神経が刺激を受けているかが重要になります。
◯坐骨神経痛の時に避けるべきこと
坐骨神経は腰から下半身の広い範囲に存在しており、どの部分で問題を起こしているかは検査をしないとはっきりとは分かりません。
そのため、安易にストレッチなどを行った結果、帰って痛みが増してしまったというケースも珍しくありません。
坐骨神経痛の時に避けた方が良い事には以下のようなものがあります。
・もも裏のストレッチ
腰から足にかけてや、太ももの痛みが強く出ることがあるためについやってしまいがちなのがもも裏のストレッチです。
一見効果的に思えますが、このストレッチでは坐骨神経が引き伸ばされてしまい、刺激が入ってしまいます。
特に痛みを伴う時には注意が必要で、そのような時には行わないようにしましょう。
・重いものを持ち上げる
重いものを持ち上げる動きも腰に大きな負担となるために避けるべきです。
特にヘルニアや脊柱管狭窄症の場合には腰椎や脊柱管に大きな負担がかかり、坐骨神経痛が悪化する可能性が高くなります。
・長時間のウォーキング
短時間なら大きな問題にはなりませんが、長時間の歩行は避けるべきです。
坐骨神経痛の原因の一つである脊柱管狭窄症では、特徴的な症状として間欠性跛行というものが見られます。
これは、長時間歩く事により痛みが強まり歩き続けることが出来なくなり、休憩をすればまた歩けるというものです。
痛みが強まるということは、坐骨神経に負担がかかっていると言う事です。
公共交通機関を利用したり、自転車や車などを利用して負担を減らすことが大切になります。
◯自分で出来るセルフケア
・患部を温める
坐骨神経痛に限らず、冷えは体にとって大敵です。
実際に慢性的な症状を抱える方の多くは体の冷えを自覚しています。
日本には入浴という文化があります。
温度が高すぎると体の負担となるため、40℃前後のぬるめのお湯にゆっくりと浸かり、じんわりと汗をかくくらい体を温めてあげることが有効です。
・腰を反らさないようにする
イラストのようにうつ伏せで状態を起こすような体勢は非常に腰に負担がかかります。
寝ながらついスマホを操作したり本を読んだりしてしまいますが、うつ伏せで行うのはNGです。
ぜひ意識をしてみてください。
・長時間同じ姿勢を取らない
長時間同じ姿勢で動かないでいると、体の一部分にずっと負荷が加わり続ける事になります。
それだけでなく姿勢も悪くなってしまうことが多いので、何か集中して作業をしなければならない時でも30分〜1時間に一度は立ち上がったり歩いたりして一度体の状態をリセットするように心がけましょう。
・ものを持ち上げるときは下半身から持つ
左のイラストのように腰を支点にしてものを持ち上げると、重量が全て腰にかかってしまいます。
ものを持ち上げるときは一度しゃがみ、下半身を曲げ伸ばしする事により腰に負担をかけずにものを持ち上げることが出来ます。
重いものを持たないことが一番ですが、どうしても持ち上げなければならない時にはぜひ意識していただけましたら幸いです。
◯まとめ
今回は坐骨神経痛の原因と日常生活での注意点について書かせていただきました。
坐骨神経痛は痛みの範囲や強さも強く、お悩みの方も多いと思います。
今回のブログがあなたが痛みのない生活を送ることにお役に立てましたら幸いです。
しかしながら、様々な対処法を行なっても症状があまり大きく変わらない場合には、専門の医療機関を受診することが問題の早期改善につながることも少なくありません。
あまり我慢をしすぎずに、ご自身のお身体を大切になさってくださいね。
当院でもまずはご相談だけでも承りますので、お気軽にご連絡くださいませ。
柔道整復師・鍼灸師 苗村拓哉
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