【つらいお尻や足の痛み・・・。坐骨神経痛の原因とセルフケアをお伝えします】

坐骨神経痛

●はじめに

しばらく歩いているとお尻や太ももに痛みが出てきて休憩しないと歩き続けることが出来ない・・・。

前かがみになると腰だけでなく足の後ろにもしびれや痛みが出る・・・。

そんなお悩みを持つ方は少なくないと思います。
何をしていても気になる痛みやしびれは本当にお辛いですよね。

私が高校生の頃、一緒に暮らしていた父がそのような症状に悩み、痛みのために趣味の電車の写真を撮りに行く事がなかなか出来ずにもどかしそうにしているのを見てきました。

朝の寝起きもしばらくは辛そうで、ひどいときには足を引きずって歩いていることもありました。

あの頃は自分がこの仕事に就くことを全く想像していなかったのですが、見ていて辛かったことをよく覚えています。

今回のブログでは、腰痛だけでなくお尻や足の痛みなどにも関係する「坐骨神経痛」の原因と、症状の緩和に役立つストレッチをお伝えさせていただきます。

辛い痛みやしびれにお悩みの方のお役に立つことが出来れば幸いです。

●坐骨神経痛の原因とは?

「坐骨神経痛」という言葉を見聞きしたことがある経験のある方は多いと思います。

テレビでも頻繁に耳にしますし、本屋さんに行けば坐骨神経痛に関する書籍は沢山置いてあります。

それだけ多くの方がこの症状に悩まれていることだと思います。

坐骨神経痛というのはお尻や足に出る痛みやしびれの事を表現しており、それを引き起こす原因がいくつかあります。

・腰椎椎間板ヘルニア

こちらも非常に有名な症状なので、耳にしたことがある方は非常に多いと思います。

腰には5つの骨があり、これを腰椎と呼びます。

この腰椎の傍からお尻や足に繋がる神経が出てきます。

背骨には多くの重力や体重など多くの負担がかかるため、それを緩和するために骨と骨の間にクッションの役割をする「椎間板」が存在しています。

その椎間板に急激に負荷が加わったり、長い期間反復して負担がかかる事が繰り返されることにより、椎間板が飛び出してしまい、神経を圧迫します。

これによりお尻や足の痛みやしびれ、筋肉に力が入りにくいなどの症状を引き起こします。

・腰部脊柱管狭窄症

腰の骨や椎間板、じん帯に囲まれたトンネルが腰にはあり、この中に神経が通っています。

これを「脊柱管」と呼びます。

周囲の骨の変形などが原因で、この脊柱管が圧迫され神経の通りが悪くなったり、刺激を受けるのが「脊柱管狭窄症」です。

脊柱管狭窄症では、しばらく歩いていると痛みやしびれなどの症状が現れ、休むとまた歩けるようになる「間欠性跛行」という症状が特徴的です。

・梨状筋症候群

お尻を深い所を通る「梨状筋」という筋肉があります。

上記のイラストの緑色になっている筋肉です。

その下を坐骨神経が通っています。

立ちっぱなしや長時間のデスクワーク、身体のバランスの崩れなどでこの梨状筋に過度に負荷がかかり続けると、筋肉が硬くなりその下を通る坐骨神経を圧迫します。

それによりお尻や足のしびれ、痛みが引き起こされます。

●坐骨神経痛におすすめのストレッチ

坐骨神経痛の原因は色々ありますが、それぞれ行うストレッチが違います。

・腰を曲げる時に痛みが出る方のストレッチ

猫のポーズ

腰を反らすことでヘルニアによる神経の圧迫を和らげ、膝を曲げることにより神経の緊張をゆるめます。

①手をついて四つん這いになる

②手は肩の下に、膝は腰の下に置く

③10秒間息を吐きながら背中を反らせ、顔を上げて正面を見る

・腰を反らした時に痛みが出る方のストレッチ

膝かかえストレッチ

両膝を抱えて腰を丸めることで脊柱管が広がり、脊柱管を通る神経の圧迫を和らげます。

①仰向けで、膝を両手で抱えて胸に近づける

②腰が丸まるように両膝をしっかり引き寄せる

③腰が伸びていることを感じながら、その姿勢を20秒間キープする

腰を丸めるのが難しい場合は、お尻の下に座布団やクッションを敷くとやりやすくなります。

ぜひお試しください。

・梨状筋症候群による坐骨神経痛に効果的なストレッチ

お尻の筋肉のストレッチ

椅子に座り、安定した状態で行うストレッチです。

①椅子に座り、右の外くるぶしが左の太ももの膝の近くに来るように乗せる

②乗せた足が安定するように左手を添える

③背筋を伸ばし、腰を曲げずにゆっくりと身体を倒していく

④右のお尻にストレッチを感じながら、その姿勢を20秒間キープする

⑤反対側も同様に行う

※もしもお尻や足に痛みやしびれが出る場合には無理に行わないようにしてください

●まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回のブログでは、坐骨神経痛の原因と対処法について書かせて頂きました。

お尻や足の痛みなどに悩まされている方は、ぜひご活用ください。

しかしながら、対処法を継続してもなかなか痛みが軽減しないケースも存在します。

そのような場合には今回の内容以外の原因が潜んでいることも稀ではありません。

無理に我慢をせず、専門の機関を受診してください。

今回のブログがお尻や足の痛み、しびれにお悩みの人のお力になれれば幸いです。

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